ケンタウルス 1.5倍

これが今回の作品タイトル。

なんでか?

04年3月に銀座はギャラリーなつかの展覧会で二分の一というタイトルの作品を作った。
その前の年にスカイザバスハウスでスキマ三分の一という作品も作っていた。
美術作品の中で、実物の縮小、拡大はその意味を壊したり、強くしたりする。
そこで僕は二分の一とか中途半端なサイズにする事で、なんというか作品で100点を狙う作品ではなくあえて50点を狙うというのかな。
そこで今回は中途半端に拡大することにした。
数年ぶりに見るケンタウルスは年を取ったおじいちゃんのよう小さくなっていた。
作品のサイズが変わる訳がないのだが。
そこで、僕が小さい頃から親しんだ圧倒される大きさを作り出すために大きくする。
それが1.5倍なのだ。
子供心にみた大きさが再現できれば。

そして、僕の作品を見た子供が20年後、ケンタウルス1.5倍の倍と大橋巨泉風に作品を作ってくれたらいいな。

感動させるためにはジェフクーンズの巨大な花の犬、カトランのような小さなエレベーターにすればいい。
でも僕はあえてこの中途半端路線で勝負なのだ。