ブールデルの言葉より

芸術とは、あらゆる存在、あらゆる事物を裸にして見ることだ。

芸術とはすべてのものの真の外観を支配する本質を見抜くことだ。

素朴に見える作品こそが実は最も素朴ではないものである。巧みに見えるものは偽りの作品に過ぎない。

自己自身の泉からのみ水を飲むようにしなければならぬ。われわれの水は苦いだろう。

おそらくそれは涙の味を持っているだろう。だがそれでも構わないではないか。

特に忘れてはならないのは、われわれの作品はわれわれの鏡だということである。

われわれの仕事の質は、われわれの魂の質によってきまる。

 

私にこう言ってくれた人は誰もいない。

「行け、休息せよ、生活の中に入りこめ、街頭に出よ、行動せよ、そのような活動によってこそお前の魂は成長するのだ。」と。

ふるえる者、おののく者、しりごみする者、反省する者、自己の仕事に疑いを抱くもの、そしてしかも繰り返し仕事にとりかかる者、それこそが優れた職人と言うべきだ。